私が導入期、そしてその後もよく使う
教材のひとつ
「ドレミファソランド」
ドレミファソラシドを遊園地に見立てた
ネーミングも素敵!
そのページを使ってレッスン教材を
作りました。
こどもはマグネットが大好き!
なので
こうして磁石で観覧車にどれみを
乗せていきます。

「ドレミファソランド」のコンセプトは
ド以外の音からも音階の上り下りを
スラスラ言えることです。
そしてこの観覧車を見ながらピアノで音階を上り下り。
たとえ指1本ででも
初期のうちからいろんな音から始める音階に親しむことは
とても大切なことだと思っています。
 

ドレミファソラシドの長音階

ラシドレミファソラの短音階のほかの

レミファソラシドレのドリアンとか

ファソラシドレミファのリディアン

といった教会旋法の響きにも

親しんでいくことになります。

ラヴェルのソナチネをさらっています。

練習に写譜を取り入れました。

楽譜を見てわかっているつもりでも

楽譜を五線紙に写してみると

小さな休符など実に多くの情報が

たったの1小節の中に記されていることを実感します。

 

違う音価でも印刷された楽譜では同じ大きさの

音符の玉でしるされてあるため、

拍の長さをしっかり感じ続けるには

音符を様々な長さの音へと変換するイメージ力が必要。

また、音価を単に長さでなく、質の違いとして

捉えると、音色も変わってきます。

 

 

 

 

録画していたBSクラシック倶楽部(午前6時〜)
3月18日放映された
テノール パオロ・ファナーレ
ピアノ伴奏 浅野菜生子

パオロ・ファナーレは
1982年イタリア・パレルモ生まれ。
2007年パドヴァ劇場で歌劇「ドン・ジョバンニ」の
ドン・オッター役でデビュー。
ヨーロッパをはじめ世界の主要な劇場で公演を行い
国際的なキャリアを重ねる(番組より)

曲の世界が、表現力をともなう素晴らしい歌声と
魅力的な姿と自然に重なって
まるで美しい映画の場面のような演奏会でした。
とくに、音の切り際の繊細さが、
心の琴線に触れて。。涙ぐんでしまいました。
スーツのボタンや胸のポケットのステッチが
煌いていて、そんなお洒落なところも素敵。
ピアノは浅野菜生子さんでしたので、もう完全に耳を楽しませて
いただきました。卓越した音をお持ちのピアニストで尊敬します。

トスティ「魅惑」「君なんかもう」「かわいい口もと」
ベルリーニ「優雅な月よ」
愛の歌が心を潤してくれました。

iPhoneImage.png
暖かい陽射しに 庭の蘭が心を開くかのように
咲き始めています。
 

お正月にBSプレミアム再放送で
海外ドキュメンタリー

「ピアノマニア」をやっていました。
調律師シュテファン・クニュップファーと
ピアニスト ピエール=ローラン・エマールのやりとりを軸に
様々なピアニストの要求に応えるべく奮闘する調律師の姿を
描いたものです。

映画版よりも短かいのが残念でした。

まるで生まれてくる我が子の顔や性格を思い描いて
語らう夫婦のように、
二人は音の特徴を話します。

「広がって伸びていく」「密に凝縮して深まる」。。。
こういう会話を聞くと、わくわくしてしまいます。

マニアックLOVEです(*^^)v

求める音は、どの作曲家の作品を弾くかによっても
変わってきます。
尽きせぬ音の世界。

目に見えないどころか、まだ実際には耳にすら聞こえていない「音」
けれど宙空に既に存在し、ピアノという楽器から
産声をあげる時を待っているのですね。

実家の庭の蝋梅が満開
深く甘い香りを放っていました。

 


 

ドビュッシーの「版画」は3曲から成る作品です。
 
第3曲「雨の庭」はパリの庭に降りだしたにわか雨の情景を描いた曲。
フランスの童謡「ねんねよ、坊や」「もう森にはいかない」がところどころに聞こえ、
雨あがりの空に陽射しが戻ります。自由な和声によるアルペジオは生命感に満ちています。
16分音符が雨粒を表しているのはこの曲を聞く誰の耳にも確かなことでしょう。
突然、ポツポツ降りだした雨、風も吹いてきて雨はリズミカルに、そしてうねりをもって
降り続きます。
でも嵐というのでは無いのです。
とても表情豊かで、煌きがそのままピアノの音になったようです。
 

「版画」はドビュッシーが、約6年かけて1903年に完成させた
3曲から成る作品。
 
第2曲「グラナダの夕べ」はハバネラのリズムを基調に
スペインの夜を描写した魅惑的な曲です

第1曲「塔」という瞑想的な雰囲気を持つ曲に続き、この曲に入るわけですが
最初の低音部のcisの音から夜の香が漂い、
なにか蠱惑的な眼差しがこちらに向けられます。

それほど長い曲ではありませんが、いくつかの断章、断片のごとく
場面が転換し展開していきます。

ハバネラのリズムが一瞬途切れたかと思うと踊り子たちのステップがつかの間ズームアップされたり。
そんな断章が過ぎ去り最初の情景がより豊かに描写され幕を閉じます。

3段譜を用いて書いている箇所もあるほど

ピアノの音域を隅々まで使って立体的な曲に仕上がっています。

各場面の転換の仕方やその重なり具合などはまるで映画の手法のようです。
スペインに実際には行ったことのないドビュッシーの
想像の物語が楽しめます。

「版画」はドビュッシー(1862〜1918)が1903年に完成した3曲から成る作品です。
ドビュッシーの20代の名曲「月の光」に例えられるようなロマン派的作風が薄まり
印象主義音楽の書法で作られています。
 
第1曲めの「塔」は
パリ万博で初めてガムラン音楽演奏を目にしたドビュッシーが、
「スレンドロ」という5音音階を用いて東洋の世界を想像し曲にしました。

 
一般的に西洋のロマン派までの音楽は長音階、短音階で書かれていて
これらの音階は7つの音で構成されています。
5音音階との違いを、一言でいうならば
はじめと終わりがはっきりわかるのが西洋の音階ではないでしょうか。
それぞれの音には役割があり、始まりの音、終へ向かう音、その代役など
役割を果たしています。これらの音階を使った長調、短調は、まずそこで
おおよそ曲の性格が決まります。

それに対し5音音階を使ったこの曲にはどこか、ぽっかりと空(くう)を感じます。
あっけらかんとした感じ、嬉しいのか悲しいのかわからないような。
現実離れした、想像の世界、夢想の空間。

この曲を弾いていると、ただ東洋の音を使って作ってみた音楽としての成果だけでなく
ドビュッシーが思い描いた東洋の神秘的な風情や思想をも感じることが出来ます。
曲の終結部では繊細なアルペジオのヴェールの下、曲中の全ての主題が浮き彫りにされますが
まるで曲の中を生きた各テーマの輪廻転生をあらわしているようにも感じられます。

生涯、ほぼピアノ曲しか作らなかったショパンは
実はオペラが大好きだったのです。

まだポーランドにいた15〜6歳の頃には
ロッシーニの「セヴィリアの理髪師」「泥棒かさぎ」を観にいって
その旋律を使ってポロネーズを書いたりもしていました。

そして、オペラの内容や、歌手の技量や出来栄えについての批評を
よく日記や、友人への手紙に残しています。
美しい声の女性の歌手に憧れを抱いたりも、、、。

ショパンは、ドイツ語圏の音楽家であるバッハやモーツァルトの音楽から
作曲の技法を学びましたが、
しかし彼ががピアノ曲を作曲しながら
卓越したイタリアベルカント唱法で歌い上げられる美しいアリアを
心に浮かべていたのは間違いないことでしょう。
自らも口ずさみながら、自分の作った旋律に時に華麗な、時に繊細な
装飾音を散りばめていったのだと思います。

このことは7月5日の「フレデリック・ショパンの夕べ」での
演奏の指針のひとつにしようと思っています。

またお食事中のBGMは、私が選んだものをおかけします。
ショパンが尊敬していた音楽家ロッシーニの曲も
お楽しみいただきたいと思っています。





 
今年一年一緒に頑張ってくれたピアノを調律してもらいました。

長年お願いしている調律師、南野能生さんは
いつも丁寧に調律、整音をしてくださいます。

ピッチを合わせるのが調律、音色をそろえるのが整音です。
たとえ音のピッチが合っていても各鍵盤の音色、音質がバラバラだと 
弾きにくいのです。音色の均一さはとても重要です。
88本のハンマー1本ずつ、専用の道具を使って施す整音は
大変時間のかかる作業です。
ピアノは、ハンマーで弦を打つことによって音が出る楽器です。
ハンマーはフェルトでできていて、
ピッカーという専用の針を使ってハンマーフェルトをほぐしてやると
ふくらみのある音になるのですが
刺す場所、回数によってはハンマーの寿命を縮めることになり
技術と慎重さが求められます。

家のピアノは、私の練習に生徒さんのレッスンに、年中フル稼働していて
ハンマーは固くなっていくので、今日も整音していただき
今年の疲れがとれてご機嫌そう。

音色がてきめんに良くなりました。
滑らかで生き生きとよく伸びる音、嬉しいです。



菜なとの朝の散歩帰り。
塀にそってずらりと咲いている草花、お名前な〜に?
せいくらべしているみたいで、かわいいです。

シューベルトのソナタを練習中しています。
可憐なメロディーが
溶け込むふくよかなハーモニー。
心の奥深くに語りかけてきます。


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