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黙祷
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    詩人の吉野弘氏の訃報が今朝の新聞に載っていました。
    亡くなられたのは15日だそうです

    娘の小学校4年の時の先生がいろんな詩を
    学級通信で紹介してくださっていました。
    ある時、この詩が載せられていました。
    すぐに詩集を求めました。
    それ以来いつも心のなかにある詩かもしれません。
    かもしれないというのは、空気のようになっているという意味です。

    穏やかに諭すようなやわらかなことば。ジョンレノンのイマジンにつながる世界。

    ご冥福をお祈りいたします。

    生命は

    生命は
    自分自身だけでは完結できないように
    つくられているらしい
    花も
    めしべとおしべが揃っているだけでは
    不充分で
    虫や風が訪れて
    めしべとおしべを仲立ちする
    生命はすべて
    そのなかに欠如を抱き
    それを他者から満たしてもらうのだ
    世界は多分
    他者の総和
    しかし
    互いに
    欠如を満たすなどとは
    知りもせず
    知らされもせず
    ばらまかれている者同士
    無関心でいられる間柄
    ときに
    うとましく思うことさえも許されている間柄
    そのように
    世界がゆるやかに構成されているのは
    なぜ?
    花が咲いている
    すぐ近くまで
    虻の姿をした他者が
    光をまとって飛んできている
    私も あるとき
    誰かのための虻だったろう
    あなたも あるとき
    私のための風だったかもしれない
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    Comment
    2014/01/21 2:17 PM posted by: まのじ
    ああ、「祝婚歌」の方でしたか。
    今朝、アバドも亡くなったと知りました…。
    2014/01/21 5:16 PM posted by: ポプリ
    まのじさん
    新聞に並んで載っていました。
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