発表会で「エリーゼのために」を弾く小学5年生Rちゃんのレッスンの時。
この曲は三拍子ですが、
「ミレミレミシレドラー」という出だしのフレーズが
どうも足踏みしているような感じでいただけません。
4拍子に聞こえてしまいます。
私は、はじめの「ミレ」は接頭辞的なものと思います。
はじめの「ミレ」をはずして
「ミレミシレド」だけの三拍子感を理解して感じられるように
なるといいのですが。
しかもこの曲は八分の三拍子、、、ということは
もしこの曲でまりつきをするなら、
「ミレ」「ミシ」「レド」と3回つくのではなく(これは四分の三拍子)
「ミレミシレド」で1回つくことになります。
三本の花を一束にして「いち」と数えるように
三拍だけど「いち」なのです。
このことを踏まえた上で、また別に、
まずは両手を組んで、メトロノームに合わせて腕で8の字を描く動作を
してみました。8を横に描く事になるので、無限大の『∞』形です。
その時意識的に、1拍の中で揺らぐような感覚をもってみます。
8の字のコーナリングでは緩み、直線で加速するような感じで。
そして次に
『∞』を描く時の最初の一振りの動作で「ミレミシレド」
と言ってみると、鍵盤を指で「ミレミレ、、、」といったりきたりする
のとは全然違う感じがすることに気がつきました。
しばらく繰り返してから、ピアノで弾いてみると、
フレーズのイントネーションがちゃんと八分の三拍子に乗って、
しかも自然な揺らぎを伴って聞こえて来ました。
Rちゃんも嬉しそうな笑顔。