寒かった1月の朝を思えば
今年は春がぴょん、ぴょんと
いい調子でやって来ているように感じます。
卯年だから?
明日から3月。
あと15日で「長崎の演奏家たち」のコンサートの日。
「水の戯れ」は昨年10月にリサイタルで弾きましたが
リズムの律動にハーモニーが羽衣のようにからんで
なんとも気持ちの良い曲です。
前回よりも、もっと自由自在に弾けるように
耳を澄ませて日々練習

昨日はスピーカ製作者、橋本宏一さんの工房にお邪魔しました。
http://www.geocities.jp/soundlabo_hashimoto/

先日買って気に入っている
フランス国立管弦楽団 指揮/エリアフ・インバルの
ラヴェルのCDを持っていき
工房のスピーカーを通して聴かせてもらいました。
やはりインバルの音楽は素晴らしかった。
「ボレロ」は圧巻。
「耳で」というより、「体で」
「聴く」というより、「体験する」
という感じでした。

橋本さんの設計製作されたスピーカーは
演奏者の出す音の「意図」がものすごくよく伝わって来ます。
次の音が出る前の音の予感までもがひたひた〜っと感じ取れるのには
本当に驚きました。

音は多様に在るもの
自分がどれだけ感受できるかが問題。
いい音体験させてもらって、活性化。
ピアノにむかうのが楽しい。

24日はルーの小学校で「二分の一成人式」があります。
なかなか素敵な企画だと思います。
どなたか保護者からの祝辞をお願いしますという
プリントが来ていたので
祝辞のかわりにピアノを弾かせてもらえるかなと思って
担任の先生にご相談したら
「是非お願いします」というお返事をいただき
「英雄ポロネーズ」を弾くことにしました。
私の母校でもある小学校での演奏は感激してしまいそう。

今日の昼間BSでやっていた。
1955年の映画。
主演ジェーン・ワイマン/ロック・ハドソン

訳すと「天が許し給うすべて」だから
邦訳の「天は全てを許したもう」は的を得ていない。
「天が許すのはこれだけしかない」というのが
監督のダグラス・サークの言葉らしい。

見るともなく見始めたけど、心に残る素敵な映画だった。
バックにシューマンの幻想小曲集の「なぜ」が
さりげなく流れたりして。センスが光る。
元気をもらい、すっきりいい気持ちで
ピアノに向かう事が出来た。
毎日いろんなものに助けられてるなあ。

夜中3時。
夜のしじまに弾くラヴェルの「メヌエット」

ひと休みがてらHP「ピアノパレット」のプログラム録見てみたら
50回目からあとを更新し忘れているのに気がついた。

最初頃はプログラム用の画像を撮影してた。
海でひろったシーグラスをピアノの形にならべたりした。
あの遠い日の自分にこんばんわと声をかけてみたくなる。
春になったら、またパレットを開いていこう。
先日、用事でカナリーホールへ行ったとき
ロビーのピアノが「またやろうよ」と
誘ってるような気がした。
やろう!

あら、新聞が来た。

ラヴェル管弦楽全集4枚組
輸入中古品、1699円、今日届きました。
フランス国立管弦楽団 指揮 エリアフ・インバル

引き締まった演奏。音楽を隅々まで透視できていてすごいです。
だからハーモニーのバランスがとてもいい。
こういうラヴェルが聴きたかったんだ〜
音が舞っています。
リズムも切れよく、そして洒脱。

ルーが学校で作ったこんな詩が
校長先生が全校にむけて発行する「校長室の窓から」というプリントに載った。

『だっぴ』

今日 一番上の重い茶色い皮をぬいだ

ジャンパーのことだけどね

かわりに今度は しましまの皮がでてきた

ジャンパーのうすいやつだけどね

今度はそれも ぬげるといいな


「春にむかう詩」という課題が出され
去年飼っていただんごむし、マリンの脱皮のことが
浮かんできたそう。

ルーが拾って来ただんごむしを飼っていたら
ある日、脱皮した。
まず体の半分、そして残り半分、半日くらいかけて。
足先の1本1本まで綺麗に残ったぬけがらに驚きだった。

そしてある朝、脱走していたマリン。
さめざめと泣いたルー。

マリンはルーの心のなかにずっと住んでいるんだね。

その頃の写真


日曜日は、イタリア、クレモナ在住のヴァイオリン製作者石井高さんの講演と
瀬崎明日香さんのヴァイオリン演奏を聴きに歴文へ。

ヴァイオリン職人の目から見た「ストラディヴァリウス」
のお話、おもしろかったです。
瀬崎明日香さんの演奏もとても素敵でした。
最初の曲名が聞こえなかったので、後でお聞きしたら
クライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」 でした。
イザイに捧げた、ヴァイオリンのあらゆる奏法を盛り込んだというもの。
ヴァイオリンを揺さぶるようにして音を出し尽くす、という感じ。
かなり参考にさせてもらいました。

スピーカー製作者の橋本宏一さんも来られていて
石井さんの「ニス」のお話にヒントを得られたとのこと。
同じ場所で同じ物を見聞きしながら、それぞれピンとくるところが
違っておもしろいものです。

今朝はピエール・ローラン・エマールのピアノと
シャルル・デユトワ指揮N響で
ラヴェルのコンチェルトト長調の録画を観ました。
エマールの色彩的でリズムのよい演奏。
音が生き物のようでした。
アンコールは彼らしく、リゲティのピアノ曲
8つの「ラ」だけを使ったポリリズムの曲。最後に「レ!」で締め、、という。

今週分の観たい番組の録画予約も済ませたし
さあ、私も弾こう、ラヴェル。

今朝はもやっててこんな景色でした。

立春、りっしゅん、いい語感です。

昔使っていたモンブランの万年筆に
これも昔のカートリッジを入れてみたら
ちゃんと描けて嬉しかったです。

勝手気ままにピアノで無調音楽。
音同士そっぽむいてるようでも
やはり何かが描かれます。

いじくりまわしたあげく、ドミソ〜弾くと、
なんというか、小人の国のガリバーみたいな感じ(?)


遅々とした歩でも手探りでも、自分でやっていくのがおもしろいです。

ルーが音読の宿題で、若山牧水を暗唱するのを
聴くのが最近の楽しみのひとつ。
「幾山河 越えさり行かば 寂しさの
終てなむ国ぞ 今日も旅ゆく」

「白鳥は 哀しからずや 空の青
海のあをにも 染まずただよふ」

「うすべにに 葉はいちはやく萌えいでて
咲かむとすなり 山桜花」

春はひとあしひとあし。

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