9月28日、娘の中学校で合唱コンクールが行われました。
娘のクラスは見事学年で金賞を受賞。
そして娘は昨年に続きベストピアニスト賞を頂きました。
弾いたのは「COSMOS」という曲。
さわやかで力強い曲でした。


私は27日に東京から戻ったばかり、
お弁当づくりのため早起きしてちょっと体調低下気味でしたが
生徒さんたちの若々しい一生懸命な歌声に元気をもらいました。

9月はコンサートとその準備のため何度も上京し
家にいない日も多かったのですが
娘は着々と自分のことに取り組んでいたのだなあと思い
弾いている姿を見ながら胸が熱くなりました。

 

バッハ作曲ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番。
ピアノはスタインウェイ・フルコンサートグランドピアノ D-274でしたので
ヴァイオリンとの音量と響きのバランスを
短いリハーサルで捉えられるよう集中しました。


ヴァイオリンの佐藤美代子さんは
来月10月25日銀座にあるサロン「音楽の部屋カンタータ」
でコンサートされ私は伴奏させていただきます。


9月25日のジョイントコンサートに
ご来場下さった皆様方に
心より感謝申し上げます。

14年前東京にいた頃、お世話になった先生や
知人友人とも再会出来ました。

反省点や満足できなかった事を糧にして、
これからも進んでいきたいと思います。





翌26日の銀座は素晴らしいお天気でした。

ドビュッシーの「版画」は3曲から成る作品です。
 
第3曲「雨の庭」はパリの庭に降りだしたにわか雨の情景を描いた曲。
フランスの童謡「ねんねよ、坊や」「もう森にはいかない」がところどころに聞こえ、
雨あがりの空に陽射しが戻ります。自由な和声によるアルペジオは生命感に満ちています。
16分音符が雨粒を表しているのはこの曲を聞く誰の耳にも確かなことでしょう。
突然、ポツポツ降りだした雨、風も吹いてきて雨はリズミカルに、そしてうねりをもって
降り続きます。
でも嵐というのでは無いのです。
とても表情豊かで、煌きがそのままピアノの音になったようです。
 

「版画」はドビュッシーが、約6年かけて1903年に完成させた
3曲から成る作品。
 
第2曲「グラナダの夕べ」はハバネラのリズムを基調に
スペインの夜を描写した魅惑的な曲です

第1曲「塔」という瞑想的な雰囲気を持つ曲に続き、この曲に入るわけですが
最初の低音部のcisの音から夜の香が漂い、
なにか蠱惑的な眼差しがこちらに向けられます。

それほど長い曲ではありませんが、いくつかの断章、断片のごとく
場面が転換し展開していきます。

ハバネラのリズムが一瞬途切れたかと思うと踊り子たちのステップがつかの間ズームアップされたり。
そんな断章が過ぎ去り最初の情景がより豊かに描写され幕を閉じます。

3段譜を用いて書いている箇所もあるほど

ピアノの音域を隅々まで使って立体的な曲に仕上がっています。

各場面の転換の仕方やその重なり具合などはまるで映画の手法のようです。
スペインに実際には行ったことのないドビュッシーの
想像の物語が楽しめます。

「版画」はドビュッシー(1862〜1918)が1903年に完成した3曲から成る作品です。
ドビュッシーの20代の名曲「月の光」に例えられるようなロマン派的作風が薄まり
印象主義音楽の書法で作られています。
 
第1曲めの「塔」は
パリ万博で初めてガムラン音楽演奏を目にしたドビュッシーが、
「スレンドロ」という5音音階を用いて東洋の世界を想像し曲にしました。

 
一般的に西洋のロマン派までの音楽は長音階、短音階で書かれていて
これらの音階は7つの音で構成されています。
5音音階との違いを、一言でいうならば
はじめと終わりがはっきりわかるのが西洋の音階ではないでしょうか。
それぞれの音には役割があり、始まりの音、終へ向かう音、その代役など
役割を果たしています。これらの音階を使った長調、短調は、まずそこで
おおよそ曲の性格が決まります。

それに対し5音音階を使ったこの曲にはどこか、ぽっかりと空(くう)を感じます。
あっけらかんとした感じ、嬉しいのか悲しいのかわからないような。
現実離れした、想像の世界、夢想の空間。

この曲を弾いていると、ただ東洋の音を使って作ってみた音楽としての成果だけでなく
ドビュッシーが思い描いた東洋の神秘的な風情や思想をも感じることが出来ます。
曲の終結部では繊細なアルペジオのヴェールの下、曲中の全ての主題が浮き彫りにされますが
まるで曲の中を生きた各テーマの輪廻転生をあらわしているようにも感じられます。


久しぶりに夜に開いたピアノパレット。
静まったロビーに音が響きました。

9月25日に東京で弾く「版画」ほか。
ピアノによって、ホールによって全く響きが異なるので
その場その場で自分の思う音に近づける弾き方をしなくては。
いつも新しい気持ちで演奏に臨みたいと思います。

この日は父の誕生日でした。
見に来てくれた父に贈る気持ちで
私が子供の頃から大好きな、幻想即興曲も弾いて
家族で食事して帰りました(^^)


〜音を描くひととき〜ピアノパレットvol.64

9月13日 18:30〜19:00

とぎつカナリーホールエントランスロビー  
入場無料


〜曲目〜
ドビュッシー  「版画」全3曲
 パゴダ(塔)
 グラナダの夕べ
 雨の庭

シューベルト 即興曲変ト長調 作品90−2

ショパン  幻想即興曲

夜のパレットは久しぶりです。
カナリーのロビーの夜はピアノの背面のガラス越しに
木々がライトアップされていて素敵な雰囲気です。
みなさまのご来場を心よりお待ちします。


今日、朝日新聞関東版に入る折込新聞「定年時代」で
9月25日のにスタインウェイサロン東京日比谷松尾ホールで行う
ジョイントコンサートの情報を紹介していただきました。
早速午前中からたくさんのお問い合わせ、ご予約をいただき
とても嬉しく、また身の引き締まる思いです。
「プログラムが魅力的」とのお言葉を何名かの方から頂戴しました。
皆様に楽しんでいただけるようなコンサートにしたいです。


8月31日、夏休み最後の日に
教室の生徒さん7名がコンクールに参加しました。
とぎつカナリーホールで行われた
「音の夢ピアノコンクール鳥栖ピアノステップ」の予選
みなさん合格出来ました。
それぞれに持ち味の出た演奏で
私もあらためてみんなの個性を確認できました。

楽器の音色のさまざまな魅力を引き出すような弾き方や
ペダルの使い方がもっとできるようになって、
それを楽しめるようになるといいですね。

明日から9月、希望に満ちた毎日を送りたいですね。


 

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